●テストステロン
男性の場合、主に睾丸から分泌されるもので、20歳代の男性には多く、歳とともに減っていきます。オリンピックなどで話題に出るドーピング検査で、使用禁止となっている筋肉増強剤とも同じです。これが多すぎると脱毛が起こります。また、髪の毛を生成する毛包組織がテストステロンに過敏すぎる場合も同じです。
具体的には、このテストステロンが毛細血管を通って毛乳頭に運ばれると、5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT、5α-DHA)という強力な男性ホルモンに形を変えます。このジヒドロテストロンによってTGFベータ2という物質が増加して、カスターゼという酵素を活性化します。この酵素が、毛髪を生み出す毛乳頭細胞のアポトーシス(細胞の自殺)を引き起こすため、毛根が萎縮して、髪の毛を成長期から退行期へ移行させるのです。これによって通常のヘアサイクルより短い期間で髪が抜け落ちます。このため十分に髪が育っていない状態が長くなり、薄毛になるというわけです。
男性ホルモンが髪の毛を成長期から退行期へ移行させるまでの一連の流れのどこかを食い止めることが大事です。5αリダクターゼの働きを阻害する代表的なものはフィナステロイドや、ノコギリヤシ、アゼライク酸で、すでにいろいろな薬に配合されています。 |
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