お悩み解決大辞典

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■バストアップ
●豊胸手術・挿入法
 プロテーゼといわれる人工乳腺の入ったバッグを胸に入れる方法です。
バッグの種類、入れる中身の種類、入れる場所が選べ、それぞれで手触り、手術の傷の場所と大きさが違います。
ザラザラしたテクスチャータイプとツルツルのスムースタイプの2つがあります。

「テクスチャータイプ(シルキータイプ)」
 表面に小さな凹凸があり、これが、バッグを入れることによってできることがある乳房内の空気胞(カプセル)の形成を妨げます。表面の凹凸は、カプセルの基となる繊維組織を多く作り出さないためのものです。ここに繊維組織がからみついてバッグが動かないようにロックするので、カプセルへの刺激が少なく、必要以上に繊維組織を作り出す心配がないのです。カプセルが硬くなるのを防ぐのにマッサージは必要ですが、スムースタイプほど熱心にする必要はないと言われています。ただ、逆にバッグが動かないようにしてあるため、横になったときなど形が不自然な場合があります。

「スムースタイプ」
 カプセルの中でバッグが動きますので、カプセルの刺激も強くなり、結果として、テクスチャータイプよりも術後の胸が硬くなりやすく、これを避けるためにマッサージをする必要があります。ただし、出来上がりはテクスチャータイプより自然。



<入れるバッグの種類>

1. 生理食塩水バッグ
  バッグを最初に挿入し、後に生理食塩水を注入します。傷が1.5cmぐらいの小さなものになります。
 
手触り: 硬くて、あまりよくないと言われています。
安全性: バッグが破れても、中身が生理食塩水なので、身体に害がなく、最も安全な方法です。
問題点: 食塩水の注入口から少しずつ漏れて、ある日突然、再び元の小さい乳房に戻ってしまうことがあります。また、生理食塩水バッグは比較的破裂しやすいと言われています。

2. ハイドロジェルバッグ
   ハイドロジェルが入ったバッグを体内に挿入します。ポリサッカライド、ポリヴィニルピロリドン(PVP)、カルボキシメチルセルロース(CMC)の3種類ありますが、日本ではCMCが主流になっています。傷は3cmぐらいです。
 
手触り: 手触りは食塩水バッグより優れています。
安全性: 安全性は生理食塩水とほぼ同等です。
問題点: 材質が硬く(体内では軟らかくなる)、腋からの手術は無理なので乳房のすぐ下を切開し、しかも傷あとも大きくなる欠点があります。

1. シリコンジェルバッグ
   シリコンジェルが入ったバッグを体内に挿入します。傷は3cmぐらいです。1990年初めに「シリコンバッグが破けると、乳癌になるんじゃないか?」とされた時もありましたが、現在では癌との関連性は否定されています。
 
手触り: 触った感じは一番自然です。
安全性: 破れた場合の安全性は食塩水などには劣ります。また、中身のシリコンジェルが漏れ出すと周辺の組織と癒着を起こして硬くなりますし、長期間放置していると危険なので、半年に一度程度の検診が必要です。このため、破れた場合もシリコンが漏れてこないタイプの形状記憶シリコンのコヒーシブシリコンジェルバッグが最近使用されはじめました。
問題点: 150ml位の大きさまでであれば腋の下の小さな傷から手術できます。コヒーシブシリコンジェルバッグは破れてもシリコンが漏れてこないのですが、逆に異常症状がすぐに出ないので、穴が空いても異常が出るまで判らない。という問題点も指摘されています。



<どこからバッグを入れるか>

1. 乳房下切開
  乳輪のあたりを切って入れます。傷がきれいに治りやすいという長所がありますが、少しでも残ってしまうと、男性の目につねにさらされる場所でもあり、傷がみつかる可能性は高くなるといえます。
2. 乳輪切開
  アンダーバスト・ラインを切る方法で、もっとも一般的です。大きいバストのときは傷がかくれますが、バストが小さい人は、たとえ大きくしても傷が目立ってしまいます。
3. 腋窩切開
  わきの下を小さく切る方法です。この方法も現在増えてきています。
この方法の長所は、傷自体が目立たないことです。ただし、入れるものの大きさによっては、この方法が使えない場合もあります。


<どの場所へ入れるか>

1. 乳腺下挿入法
  乳腺と胸筋のあいだに入れる方法です。乳腺を切断しますので、未婚の女性や既婚の女性でも妊娠をまだ望まれている方にはあまり向きません。比較的簡単で、安全に行うことができますが、かたくなりやすく、見た目やさわりごこちが不自然なことも多いのです。特にバストが小さくやせた人では、人工乳腺が直接手にふれてしまいます。もう1つの胸筋下挿入法、では良い形の乳房にならない乳房下垂がある場合、手術中や手術後の痛みが軽いほうを望む場合、再手術の場合はこの方法になります。また、皮下脂肪乳腺の厚みがまったくないと、この方法で手術することができません。
2. 胸筋下挿入法
  胸にある2つの筋肉、大胸筋と小胸筋の筋肉のあいだに入れる方法です。手術に技術と経験を必要としますが、硬くなりにくく、筋肉で覆われているためバストが小さい人でも、かたちやさわりごこちが自然です。また、乳腺とは筋肉を隔てたところに入れるので、乳腺に対する影響もなく安全です。皮下脂肪乳腺の厚みがまったくなくてもでも可能です。ただし、筋肉の働きでプロテーゼが上方に移動しやすく、再手術が必要な場合は、腋の下からの手術が難しいため、もう1つの乳腺下挿入法になります。
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